私が試した形成期のチームビルディングのやり方

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プロジェクト開発においてチームメンバ(社員)とのコミュニケーションで苦労していませんか?

例えばこんな困りごとです。

  • 初めのチームリーダ(プロジェクトマネージャ)
  • 新規プロジェクトの形成期(立ち上げ期)
  • チーム内のマンネリ解消
  • 飲み会に参加してくれない社員とのコミュニケーション不足
  • レクリエーションがいまいち盛り上がらない

やる気のあるチームリーダであればこそ、チームのコミュニケーションを向上させるために、一度は悩んだ経験があると思います。

複数の人間が集まったチーム開発ではコミュニケーションを円滑にすることが難しいです。価値観の違い、多様性が発生するからです。

ましてや今はパワハラという定義もあり昔より相手へのプライベートな質問がしづらい世の中になっています。

しかしこの記事に紹介したレクリエーションで、気軽にコミュニケーションを深めるきっかけを作ることができます。

なぜなら、私も実際にプロジェクト開発でリーダ(PM)をする時にはこの方法を実施してチーム内のコミュニケーションを向上させ、プロジェクト開発を成功させてきました。

今までコミュニケーション向上のためにいろいろなレクリエーションを企画して失敗してきたリーダもこの記事で紹介する方法をぜひ試してみてください。

形成期のチームビルディングが大事な理由

チームリーダやプロジェクトマネージャがチームのコミュニケーションを向上させたい目的は「プロジェクト開発の成功」このためです。みんなで仲良くなることがリーダがやるべきゴールではありません。仲良くなった先にプロジェクトの成功というゴールがあります。

プロジェクトのリーダはプロジェクト成功のために必要なタスクを洗い出し、分担を決める(承認する)という大事な役目があります。

この時に、タスクの特性とチームメンバ(部下)の特性がアンマッチしていると悲惨なことになります。計画よりも生産性が低く品質も悪い作業になったり、本人のやる気が低下したりと良いことはありません。

短納期プロジェクトならば、一刻も早くメンバーの特性を把握しないとあっという間にそのプロジェクトは炎上します。

プロジェクトリーダ(PM)はいち早くチームメンバの性格や特性を把握して、タスク割り当てを効果的に計画することが何よりも大事です。

旧世代のリーダーやPMが失敗する理由

飲み会に頼る

日本の会社のコミュニケーションといえば、仕事終わりの飲み会でした。

私も若手の頃はプロジェクトメンバーと飲み会でコミュニケーションを深めてきました。

特にIT業界は複数の会社で開発することが多いため、普段は喋らない人と飲み会でコミュニケーションを図ってきました。

だから私は飲み会によるコミュニケーションを否定しません。

しかし令和となった今、お酒を苦手とする世代も多いです。そして飲み会はコスパ悪いという理由で参加しない人もいます。

それも否定できない事実です。

それを受け入れられずにいるPM・リーダはこれからのプロジェクト開発に苦労することになります。

簡単すぎる自己紹介

プロジェクトに人が増えた時や、新規プロジェクトで初めてチームメンバで顔合わせする時には大体がチームリーダーが

「じゃあ、一人ずつ簡単な自己紹介をお願いします。」と

場を温めることもなく無茶振りをします。

そう言われたメンバーは本当に簡単な自己紹介しかしません。

「山田 太郎です。わからないことが多いですが、すぐに活躍できるよう頑張ります。」

このように”名前”と”自分がまだ無知である”という仕事上の保険を述べて終わります。

これだと相手のことを知ることもできないし、興味も湧きません。

どの程度の自己紹介をすれば良いのかが示されていないので、メンバーが空気を読んでこのような自己紹介しかできないのです。

とりあえずバーベキュー(BBQ)的な発想

バブル世代のリーダに多いのが、休日のバーベキュー企画です。

これをやれば若手社員は喜ぶのだといまだに思っているようです。

はっきり言って、私は仕事関係者とのバーベキューは嫌いです。

この手の企画には参加したことありません。

何より、準備とコストが多すぎます。

当日雨が降ったらどうするのでしょうか。

家族でやるバーベキューは臨機応変に動けるので楽しいですが、仕事仲間だとそうはいきません。

あと大体の料理(肉)が不味いです(お金をかけるところの価値観が人によって違うため)。

そして仕事関係者と休日に会うって若手は今どきあまりないと思います。

IT業界ならではメンバー特性をきちんと把握しましょう。

私が試したチームビルディングのためのレクリエーション

旧世代ではなく、新時代のPM(チームリーダ)を目指す私が実施のプロジェクトのチームメンバーと実施したレクリエーションを次章から紹介します。

これが最適ってわけじゃなく、そのチームの雰囲気などを考慮して企画する必要があります。

①偏愛マップとライトニングトークで自己紹介

ライトニングトークとは

短いプレゼンテーションのこと。イベントで「ライトニングトーク」と明示される場合は、それより長いプレゼンテーションも開催される。様々な形式があるが、持ち時間が5分という制約が広く共有されている。

Wikipediaから引用

ライトニングという言葉の通り、電光石火のごとく5分の短い時間で発表します。

SIer企業に多い、1スライドに説明分をズラズラと書くのは禁止で、基本的にスライド1枚に1単語が基本です。

つまり、身内でやる気軽なプレゼンです。

ライトニングトークではユーモアを許容するため、ITエンジニアが好みます。

このライトニングトークの仕組みで自分のことをプレゼン(自己紹介)します。

自己紹介をフレームワーク化して場当たり的な自己紹介をやめるのです。

ライトニングトークのテーマ選び

ライトニングトークでは自分が語りたいことを発表するのではなく、チームのみんなが聞いてみたいことを発表します。同じチームメンバが多少なりとも興味のある事を発表するのです。

そうすることで、チームの雰囲気にそぐわない身勝手な自分語りになることを防ぐのです。

では、どうやってテーマを選ぶのか。

ライトニングトークのテーマ選びには

偏愛マップ

を使います。

偏愛マップとは

1枚の紙(A4のペーパー)に、自分の偏愛するものをキーワード方式に書いたもの(マップ)。書き方は、「くもの巣型」、「ジャンル型」、「時代型」などあるが、形式は自由。お互いマップを交換しながら会話をする。すると、癖のある人間が急に魅力的に思えてくるから不思議。

偏愛マップ―キラいな人がいなくなる コミュニケーション・メソッド 斎藤 孝 (著)

ネットで検索するとこんな感じのものがヒットすると思います。

「KnoNの学び部屋」より画像を抜粋

人間だれしも、他人には理解できない偏愛する事が1つはあるはずです。

でもそれを初対面の人と普通の会話でマッチさせるのは難しいです。

しかし、偏愛マップのように見える化してみると、それを見た相手側が興味の湧くことを質問することが可能です。

こうすることで、相手の興味というニーズとマッチした「自分の話題」を効果的にコミュニケーションに使います。

つまり、ライトニングトークのテーマは自分で決めるのではなく

偏愛マップをチームメンバがそれぞれ作成して、見せ合う。

みんなの興味が多い偏愛ワードを多数決で決める(各メンバごとに)。

ライトニングトークのテーマにできそうならそれをテーマに選定する。

このような流れでテーマを決めます。

相手が聞きたいこと及び自分が好きなことをマッチさせたテーマになります。

ライトニングトークの資料作成とプレゼン実施

各自のテーマが決まったので、それに沿ったライトニングトークの資料を作成してもらいます。

そしてプレゼンします。

プレゼンは間延びしないようにチームリーダはファシリテートした方がよいでしょう。

とにかくITエンジニアは無理無駄が嫌いです。

ただし発表会自体は緩い雰囲気で茶菓子でも食べながらやりましょう。

副次効果として普段は客前でプレゼンする経験のない若手社員にはこれがよい機会となるでしょう。

②飲み会ではなくお茶会

次に紹介するのは

若手の飲み会離れ。お酒離れに対する代替案です。

日本企業では勤務中はプライベートなことを聞くことはできず、飲み会になって初めて話せるという文化がありますね。

いままではプロジェクトのチームメンバと飲み会で親睦を深めていたリーダには時代の逆風が吹いています。

私のプロジェクトにもお酒が飲めないまたは苦手というメンバーが多数いました。

そのようなメンバーとは老舗のご飯屋さんや人気スイーツ店へ仕事終わりに行くということを実施しました。

任意参加です。

お酒代がない分、費用もかかりません。

PM・リーダはIT業界ならではのレクをこれからも考えていくべき

これからの新時代のPM・チームリーダは社員・メンバーとのコミュニケーション能力が問われます。

ジェネレーションギャップ、多様性がますます複雑になっていくので

従来通りのコミュニケーション方法でのチームビルディングが成功しない可能性があります。

当然、自分で工夫して考えた方法も失敗する事があります。

ですが、何も考えないまま失敗するよりも、リーダが悩んで工夫して失敗するという方が価値が高い私は思います。

経験値になるからです。

プロジェクトマネージャーは机上の学習だけにとどまらず、経験値を携えた胆力のあるリーダを目指していきましょう。